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桜文の手鏡の製作。

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2種類の桜の手鏡を彫上げる。

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砥の粉による蒔き錆(下地終了)

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弁柄(べんがら)漆による中塗り。

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朱漆を塗り朱の粉を蒔く。


またまたお久しぶりです。
やっとブログ更新の時間がとれました。

今回はもう1年前にご注文いただいた手鏡2点のレポートです。
桜文手鏡 朱蒔き柚肌塗り。

ご注文いただいたお客様、長い間待たせて申し訳ありません。
ようやく完成の日を迎える時が訪れ恐縮です。
上塗りも終わり後は研ぎをし鏡を入れたらお届けします。

お客様がお嬢様に送る作品です。
思いのほか熱を入れ普段の手鏡以上の手間暇かけたつもりです。
もう少しお待ちください(^^ゞ

制作のお話。
まず桂材の木地に鉛筆で2種類の桜を描く。
桜やアジサイはある程度花や額を密にしないと周りの空気感が表現できない。
そのため彫刻は手間がかかる、と同時に漆塗りの気遣いの増していく。
深さはいつもより深めの3ミリ。
下地は生漆を塗り乾いたのちに粘度のある漆を塗り砥の粉を蒔きつける。
丁寧に研ぎベンガラ漆を2回塗る。(赤中ぬり)
耐水ペパーや炭粉で彫際まで研ぎ朱漆を塗り朱の粉を蒔く。
生漆で塗膜を固め乾いたのちにまた研磨材で丁寧に研ぎすり漆を2,3回行う。

この工程中で特に手間や神経を使うのが上塗り研ぎである。
今回は肌の粒子を粗す柚肌塗りのため
すべての粉の粒子をむらなく均一に整えなければならない。
わが工房はこの仕事に相当の労力を費やす。
塗膜が厚くなるため一般的な鎌倉彫のまこもによる乾口(ひくち)塗りよりも丈夫である。

あともう一歩。
気を抜かずに仕事を全うしよう。







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プロフィール

小園 敏樹

Author:小園 敏樹
鎌倉で生まれ育った。鎌倉彫職人。漆造形作家。花や自然、
美しいものを愛する男です。O型

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