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割れたお盆

IMG_0915.jpg

昨日はアトリエにて漆塗り教室の指導。
中塗りの段階に入る方が多く、複雑な塗り物のため
漆の乾きを遅く調整しました。
これから梅雨に入るとあらゆる漆の乾き具合に神経をとがらせねばなりません。
漆は五感をフルに生かさねばならない仕事です。

修理の依頼も多く本日は二つに割れたお盆の修理です。
まず御飯糊に生漆を練り込んだ接着剤で二つを継ぎ合わせます。
圧力をかけ1週間乾燥。
割れ目に沿って丸刀で溝を彫り布を糊漆で貼り付けます。
余分な布を切りコクソで埋め込み乾燥2か月。
元の彫刻に戻し傷見錆を行ったところが上記の写真です。
この段階で裏全面に布を着せるか判断するところです。

ここで1番気をつけなければならないのが元の彫刻者と同じ刀のタッチで
コクソ切りをしなければならないことです。
塗師屋さんも彫刻を勉強する必要がありますね。

後は全体を研ぎつけ中塗り、上塗りと進めば新品同様ピカピカの
鎌倉彫に甦ります。
しかし手間はかかります。
木地の状態から塗ったほうが楽ですね。

でもお客様は思い入れがありこのお盆に愛着があるんでしょうね。
当時の真新しいお盆に仕上げましょう。

前橋のギャラリーに搬入に出かけます。
職人として毎日が勉強です。









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小園 敏樹

Author:小園 敏樹
鎌倉で生まれ育った。鎌倉彫職人。漆造形作家。花や自然、
美しいものを愛する男です。O型

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