べんがらの家



展示会は続きます。
本日は午前午後と彫刻指導に注力しました。
いくら展示会の仕事が忙しいといえ指導の手を抜いたことはありません。
細かい彫刻が苦手な方には彫りを進め、力のいる作業には荒彫に全面協力。
またデザインに行きずまっている会員にはアイディアを提供し場合によっては
その場で図案を仕上げてしまうこともあります。
私の指導は鎌倉彫り愛好者である会員の全面サポーターでもあります。
アトリエに帰ると一年前に千葉の生徒さんが塗って頂いた家の外壁のべんがらが
落ち着いた艶の引けたいい色合いになっています。
弁柄(べんがら)は岡山、鳥取地方が産地です。
研究熱心でいろいろな弁柄を配合し柿渋と混ぜ合わせて仕事をして下さいました。
柿渋も自ら作るそうです。
弁柄を漆の下塗り作業に使うと塗膜の強度が増し丈夫な漆器になります。
アトリエの建物は木製の下見板を張っています。
弁柄により防腐、防虫効果があり外壁の強度も増します。
その効果をさらに柿渋が高めてくれます。
千葉の塗装業の生徒さんはこの弁柄と柿渋を主力に相当な引き合いがあるらしく
最近は漆塗り教室も本業が忙しくて休みがちです。
経過を報告します。
1年たった状態は大満足です。
まさに健康住宅になりました。
感謝しています。
さぁ!前橋の展示会の作品の仕上げに入りましょう!!!
スポンサーサイト