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イボタ

IMG_2340.jpg

鎌倉彫の漆塗りの仕上げ方は数多くある。
乾口塗り(ひくちぬり)はその代表的な塗り技法であるが
艶の出し方は彫りやお客様の希望などにより適宜使い分けている。

普段は水や油ととの粉で磨きあげ生漆ですりあげていく。
今回は最後にイボタという虫の分泌物から出た蝋で艶上げをした。

誰がこの手法を生み出したのだろう。
優れた艶上げ技法だ。
先人らのパイオニア精神に脱帽である。

イボタ(水蝋)とは九州以北に植生する半落葉低木で
5月から6月にかけて白い花を咲かせる。
花の香りもよい。

この植物にイボタ貝殻虫がつき蝋を分泌する。
これから名前が由来している。
この蝋は敷居のすべり材や硯の艶出し材としても使われる。

鎌倉彫では生漆に絡ませ切れのいい艶出しに利用する。
力を入れて磨きあげるため一日取り組むと
汗だくになる。

この磨き材もまこも同様枯渇しつつある。
代用品も開発しつつあるが天然素材にはかなわない。
漆や桂をはじめ昔ながらの材料が手に入りにくくなってきた。

真剣に考えなければ。








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小園 敏樹

Author:小園 敏樹
鎌倉で生まれ育った。鎌倉彫職人。漆造形作家。花や自然、
美しいものを愛する男です。O型

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