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塗工程  下地

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彫刻部分は繊細な彫りを生かすため肌が整いやすい「との粉蒔き地」にする。


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椀などの日常使いの什器類は堅牢な肌を作るため
炭粉や輪島地の子の蒔き地を数回繰り返す。




新しい年を迎えましたが年頭から
横浜高島屋などの展示会が続き工房の仕事も
ようやく軌道に乗ってきました。
展示会のほうも多くの来場者に恵まれ
また愛好者のご支援で所期の目的を達成できました。
ありがとうございます。

落ち着きを取り戻し工房仕事に注力します。
彫刻仕事はある程度進みましたので
塗仕事に比重を移し連日、漆まみれになっています。
丁寧にサンドペーパーなどで木地を磨き
面取りや肌荒れなどを調整します。
同時に砥の粉錆やコクソでキズを拾っていきます。
生漆を木地に浸み込ませいよいよ下地材を塗ります。
各工房にもそれぞれやり方があろうと思いますが
またアイテムにより適材適所に下地方法を変えていきます。

盆皿の平らな部分はとの粉と生漆を混ぜ合わせた砥の粉錆を複数回
ヒノキのへらで平らにひきます。(へら付け)
彫刻部分は砥の粉や炭粉の蒔き地を施します。
砥石や耐水ペーパーで塗膜を研磨し整え更に砥の粉錆で小さな傷を拾っていきます。


漆器の下地は塗ってしまえば見えないこの工程が
最も大切だといっても過言ではありません。

良質の漆器は下地が強い。











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プロフィール

小園 敏樹

Author:小園 敏樹
鎌倉で生まれ育った。鎌倉彫職人。漆造形作家。花や自然、
美しいものを愛する男です。O型

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