手刳り輪花鉢。

乾漆粉蒔き。

手刳り輪花鉢。

裏面は足をつけ器全体に麻布を着せた。

内側を轆轤(ろくろ)を使いある程度挽き外形はバンドソーでカットした。

内側はたたき鑿で手刳る。
今年年頭の鎌倉駅前の新春ギャラリー展に出品した輪花鉢についての
問い合わせがご来場してくださったお客様より先日ありました。
ブログの読者であるということで電話での説明では伝えられなかったので少々捕捉いたします。
まず素材を吟味し器の厚みが2寸なので最低5年程度乾燥した桂材の柾目を選択しました。
器の外形をきちんと製図し型紙を作り墨つけしたのちバンドソーで丁寧にカットしていきます。
内側はある程度轆轤(ろくろ)で挽きあげ乾燥を促進したのち手刳りで形作っていきます。
たたき鑿で加工するのは全体の6割程度で細かい器胎の曲線は笹刀や小道具で彫上げていきます。
上記の手刳り輪花鉢は裏面全体に麻布を着せ
内側は本朱の乾漆粉を蒔き透き漆で何度も薄く塗り重ね
外側、裏面は呂色で磨きあげました。
ご注文は内側朱の磨き裏面は乾漆粉蒔き地でということで
制作期間1年を頂きました。
お気に召すよう頑張ります。

先日の茅ケ崎松林公民館祭りの鎌倉彫体験コーナーに
地元選出の衆議院議員の河野太郎さんがお見えになり40分ほど彫刻刀を握り体験してもらいました。
感想は「とても難しい」ということでした。
最初は展示を見に来てくださったのでしだが会員に勧められ作品作りに挑戦していただくということに。
とてもお忙しい折、立ち寄っていただきお疲れ様でした。
なおお祭りも体験教室、展覧も盛況で会員一同モチベーションも上がり
活気ある展示会となりました。
お寒い中、お越しくださりありがとうございます。
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