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石榴(ざくろ)の飾り皿。

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連休最後の楽しい時間。
私はこの3日間も仕事で明け暮れました。
本日はアトリエにて一日漆塗り教室。
生徒さんは大変熱心で専門性の高いこの漆という素材に正面から
取り組み各自オリジナルな漆器作りにまい進しています。

教室の合間に私も中途になっていたいくつかの作品を仕上げた。
そのうちご紹介するのは直径30センチの石榴(ざくろ)の飾り皿である。
乾燥済みの樹齢300年の桂(かつら)の柾(まさ)目をロクロで挽きあげ
全面に石榴の実を多めに配置し丁寧に彫刻した。
漆塗りの技法は伝統的な朱漆を塗りまこもの粉を蒔き磨き上げた乾口(ひくち)塗りである。
器としてもよいがお花の代わりに空間を彩る装飾皿として使用して頂きたい。

石榴はザクロ科ザクロ属の落葉小高木で初夏に鮮やかな紅色の花を咲かせ
秋に熟すと赤い外皮がランダムに裂け開き中から果肉の粒が顔をのぞかせる。

世界的にはトルコから中東にかけて多く栽培されるが日本では
日当たりのよい東北南部から沖縄まで広く分布している。

食用としてはジュースやデザート、シロップ、香辛料などとして使用される。
近年、エストロゲンが含まれているとして老化防止の効果があるとして
ブームになったがその効果は定かでない。

鎌倉彫の題材として柿、ブドウなど果木が多く取り扱われる
欧米の古来からの工芸品にも果物はたくさん登場する。

豊かさの象徴としてだろうか。
私も木の実や果木は彫刻していても気持ちが安らぎ癒される。

今年の展示会用作品の一つである。






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小園 敏樹

Author:小園 敏樹
鎌倉で生まれ育った。鎌倉彫職人。漆造形作家。花や自然、
美しいものを愛する男です。O型

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