摺り漆の吸い物椀。


昨日から今日の明け方にかけての雷雨は相当なものでした。
本日の鎌倉彫サークルの指導も心配していましたが
欠席者も少なくいつもの賑やかな和気あいあいとした教室風景で安堵しました。
アトリエに帰るとお得意様から連絡で息子の新築祝いに漆器、鎌倉彫にこだわらず
日常、使える記念になる器がほしいとのこと。
相談の末、多用途に使える大ぶりの吸い物椀に決まった。
直径15センチ高さ11センチの大きい器である。
煮ものや角煮、温かい料理にはもってこいである。
またどんぶり物にも使えお雑煮、けんちん汁などにも重宝する。
欅の材料を荒挽きして3年、ロクロで仕上げ摺り漆を施し錆というとの粉と生漆を
水で練った粘土質の下地剤で器面全体にヘラで導管の中に入れる。
研磨材の炭で綺麗に研いでから5,6回漆で摺りあげる。
その間、研ぎや磨きがあり意外と手間がかかる。
欅の素材感が出て木目を楽しめる。
素材を厳選し丁寧な仕事をお届けしなければならない。
嬉しい注文だ。
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