漆塗り教室ハンコ作り

本日は休日グループの漆塗り教室Cのお稽古日。
定員一杯の7名全員参加で午前10時よりスタート。
各人工程、取り組む課題がまちまちなので目の回るような忙しさだ。
木地調整、下地研ぎ、中塗り、上塗り、・・・。
生徒さん同士も情報をやり取りするのだが下地、中塗り、上塗りが混合して
パニック状態になり目が離せない。
しかし出来あがった作品は真剣勝負の結果大変出来がいい。
才能ある生徒さんたちの集まりである。
完成した作品に銘を入れる。
鎌倉彫の作品は裏面に彫り込む生徒さんが多い。
それ以外の作品は面相筆でサインしたりはんこを押す。
後者のはんこは「消しゴムはんこ」をお勧めしている。
消しゴムに小刀(こがたな)で薬研(やげん)で彫り込む。
漆で埋まらないようなるべく深く彫る。
刃物は相当薄刃に研ぎ剃刀のような抵抗の少ない切れ味が必要だ。
もちろん浮き彫りで仕上げてもよい。
この手法にはまりお盆などの表に幾何学状に文様を描く生徒さんもいる。
私の教室は基礎はとことん教えるが物作りは自由である。
先入観に縛られずいろいろ試みていただきたい。
漆は我々が取り組んできたやり方以外にも多くの可能性がある。
アマチュアから学ぶことも多い。
小さな発見の現場でもある。
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