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20年ぶりの対面

IMG_0464.jpg

展示会が終わり一区切りも出来ず次やそのあとの展示会また来年のそれの準備にかかる。
365日、休みもなく日々是決戦だ。

もう20年も前の作品に出くわした。
お客様の御宅に眠っていた若かりし日の作品だ。
当時、独特のマチエールを出すため盛んに金属粉を使っていた。
金、銀、錫、アルミ・・・・。
無機質な肌合いがモダンで新しい仕事と勘違いしていた。
手刳りの木地に幾何学的な文様を彫り込み金属粉で仕上げる。
当時、時代の先端を走っているような錯覚に陥っていた。

今、その仕事を目の当たりにして恥ずかしさで目をそむけたくなる。
お客様からメンテナンスをするのでと持ち帰ってきた。
昔の仕事が気になり不満なのは良く言えば成長のあかしである。
また過去から未来を考えるという歴史学の境地でもある。
しかし恥ずかしい。
気に入ってお買い上げくださったお客様に申し訳ない。

写真の盛器は錫を蒔き希釈した生漆で何回も摺りあげた仕事である。
しかし、あまり歴史がないため理解不足か錫が変質し漆との相性が悪かっため
表面の粒子が荒れてきてしまった。
すぐれた造形表現だと思っていたが大きな落とし穴があった。
さらに素材の研究をしなければとつくづく反省。
このような作品が他にも複数あると思うと身ぶるいがする。


お客様のご理解のもと金属粉をすべて研ぎ除き歴史ある三橋7色塗りで
仕上げるつもりである。

あぁ~巡り合えてよかった。
未来も美しい器に変身させてあげよう。

ラッキーだ(*^_^*)





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小園 敏樹

Author:小園 敏樹
鎌倉で生まれ育った。鎌倉彫職人。漆造形作家。花や自然、
美しいものを愛する男です。O型

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