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小園漆工房。

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日曜日。曇り時々雨。最高気温31度。
少し蒸し暑い。

朝6時半に参議院選挙の投票に行きアトリエで塗り仕事。
9時半より3時半まで漆塗り教室。
4時から鎌倉彫体験教室。
その後また深夜まで塗りの作業。

今日も疲れがピークでカラ元気ですが
楽しい生徒さんに囲まれ前向きに頑張れました。(感謝)

今回は私の父が主宰する小園漆工房について話します。
鎌倉市郊外、手広という地に鎌倉彫教室を兼ねたこの工房があります。
築30年余りになる木造の工房は当時モダンなニューウェイブな建物として
新興住宅地に異彩を放っていた。
一階が展示室と塗り工房と父の書斎で2階が教室3階が資料室になっています。

このころ、高校生だった私はいつも職人さんが漆まみれになり手の爪は真っ黒で
朝から夜遅くまで年中休みもなく働く様子を目の当たりにしてこの仕事を敬遠していた。
もっともほかに将来やりたい仕事があった。
父や職人さんは寡黙に強い意志と自らの仕事に誇りをもって働いている。
そのような姿にはある種のあこがれや尊敬の気持ちを持ってはいた。

おそらく父は私にこの工房の跡取りにと思い新しくここを拠点としたのだろう。
工房設計の段階で私は間取りや外装デザインなどずいぶん意見を求められた。
また暗に長男としての自覚も促された。

20歳になり造形美術家の斉藤寿一に師事する。
物の構成から絵画、彫刻、モダンアートを学び造形感覚を磨くことを学んだ。
物を作る喜びを知った。
職人への道のきっかけとなった。

大学4年の時、彫刻師のS先生へ弟子入りした。
多くの職人技を2年間に叩きこまれた。
何も知らない私にとってとても有益な時間であった。
その後、この小園漆工房で4年間漆の勉強をさせてもらった。
父は愛情を込め厳しく仕事のいろはを教えてくれた。
しかし自己中で身勝手な私はことあるごとに父と衝突してしまう。

5年目にかみさんの病気もあり、かこつけて工房をでてしまう。
仕事もなく貧乏であったが自由を得た気分で気ままに偽職人生活を送った。
その後改心し何とかメシを食えるまでにはなり
今は若気の至りとしてお許しを頂いている。
しかしながらこの時の親不孝ぶりは現在でも引きずっている。
素直に父を尊敬しながら薫陶をうければもう少し違った道を進んでいたかもしれない。
これからお返し出来ることはないか考え行動しよう。
現在、この工房はキャリア30年の職人Aさんと父で切り盛りしている。
50年も父を慕って教室に通う生徒さんも多くいる。

近くて遠いこの工房は私の生きる試金石として存在している。

いまでも父は最も尊敬する鎌倉彫職人である。







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プロフィール

小園 敏樹

Author:小園 敏樹
鎌倉で生まれ育った。鎌倉彫職人。漆造形作家。花や自然、
美しいものを愛する男です。O型

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