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合鹿椀

こんにちは。
横浜高島屋、日本橋丸善、大阪阪急梅田、、、展示会続きで刺激的な日々を送っています。
体調は良好です。
関東地方も梅雨入りです。どうかお身体ご自愛ください。






先日、お客様が工房においでくださり私の合鹿椀(ごうろくわん)をお買い上げくださりました。
漆や陶芸などの伝統工芸のことも深く見識がありお話していると長い間デザイナーとして多くの分野で企画、運営にも関わってきたとのこと。的確なモノに対する考えやアイディアなども耳を傾けて聞きたいことも多くとても興味深い時間でした。
合鹿椀に関する感想を文章にアップして下さり備忘録として私も共有したいので保存させて頂きました。
ご本人様の許可もとりましたので下記よりリンクしてご覧下さい。他の作家さんのことも記していますのでご案内いたします。










→M氏の鎌倉彫合鹿椀の備忘録 こちらをポチッとしてね。

→→→合鹿椀























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麻布着せの仕事。

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瓢箪の布着せ。

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先日、知り合いの方が庭でとれた大きな瓢箪を持っておいでになりました。
以前、瓢箪を二つに割り足をつけて盛皿にした写真を見せたことがあり大そう気に入ってもらい
是非、自分のところで採れた瓢箪も同じような器にしてほしいとの注文です。

器胎が薄いので補強のために麻布を貼る必要があります。
漆の世界ではこの布を米と漆で作った糊漆などで貼ることを
「布着」せといいます。

本来は補強のための仕事ですが
最近ではこの布目を好んで装飾的な意味合いで
布の凹凸を出す表現方法をとる作り手も増えています。
私も手仕事感を出すために同様に行います。

一挙に数点の布着せを行いました。
雨が数日降り漆の乾きが早く
手さばきも自然と早くなります。








塗工程  下地

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彫刻部分は繊細な彫りを生かすため肌が整いやすい「との粉蒔き地」にする。


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椀などの日常使いの什器類は堅牢な肌を作るため
炭粉や輪島地の子の蒔き地を数回繰り返す。




新しい年を迎えましたが年頭から
横浜高島屋などの展示会が続き工房の仕事も
ようやく軌道に乗ってきました。
展示会のほうも多くの来場者に恵まれ
また愛好者のご支援で所期の目的を達成できました。
ありがとうございます。

落ち着きを取り戻し工房仕事に注力します。
彫刻仕事はある程度進みましたので
塗仕事に比重を移し連日、漆まみれになっています。
丁寧にサンドペーパーなどで木地を磨き
面取りや肌荒れなどを調整します。
同時に砥の粉錆やコクソでキズを拾っていきます。
生漆を木地に浸み込ませいよいよ下地材を塗ります。
各工房にもそれぞれやり方があろうと思いますが
またアイテムにより適材適所に下地方法を変えていきます。

盆皿の平らな部分はとの粉と生漆を混ぜ合わせた砥の粉錆を複数回
ヒノキのへらで平らにひきます。(へら付け)
彫刻部分は砥の粉や炭粉の蒔き地を施します。
砥石や耐水ペーパーで塗膜を研磨し整え更に砥の粉錆で小さな傷を拾っていきます。


漆器の下地は塗ってしまえば見えないこの工程が
最も大切だといっても過言ではありません。

良質の漆器は下地が強い。











特注硯箱の納品。

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毎日暑い日が続きますがお変わりありませんでしょうか。
台風が関東地方に接近中。
明日以降は工房で仕事に集中します。
本日、宅急便や支払い、手続き、仕事の打ち合わせなど
鎌倉、藤沢、横浜とバイクで走り回りました。

数か月前、JR名古屋高島屋展にてお客様より
長さ30センチの筆の入る硯箱のご注文をいただきました。
その時は何とか木地も調達できるだろうと
楽観的にお受けしたのですが
なかなかこのサイズの硯箱は知り合いも木地屋さんも
問い合わせたのですが手に入りません。
地方の指物師に相談すると予算内では作れないということで
私自身でこの素材を作ることにしました。
複数の鉋(かんな)がけを行い完成。
注文の網代文様を彫り上げかい込みコクソ、
布着せ、地の子錆の下地、中塗り、上塗り、磨きと何十の
工程を経て4ヶ月で完成。
予算以上に手間をかけてしまいましたが
久しぶりに良い充実したs仕事を経験させていただきました。

納品後すぐにお客様からお礼と喜びの
電話をいただきました。
仕事冥利。






久しぶりの休日


大船観音IMG_1112



2IMG_1097フラワーセンター大船植物園


6フラワーセンター大船植物園


3IMG_1102フラワーセンター大船植物園




5フラワーセンター大船植物園


いい天気の土曜日。
気温も25℃まで上がり初夏の空気を感じ取れます。
2月の名古屋高島屋の展示会での注文品が仕上がり第一弾を納品しました。
友人が鎌倉に遊びに来ることに便乗ししばらく訪れなかった
大船周辺の観光スポットを探索しました。
まずは神奈川県立フラワーセンター大船植物園からこの4月に
「日比谷花壇大船フラワーセンター」の愛称でリニューアルオープンした
植物園を見学。
この季節はバラ、シャクヤクが特に美しく多くのギャラリーでにぎわっていました。
どちらも鎌倉彫の題材として人気もあるモチーフなので
私も写真簡易スケッチに熱中し暑い気温も気にせず2時間半余りの時間を
満喫できました。
近くのコーナンショッピングモールで買い物をし
周辺で食事。
駅まで歩こうということでしたが
丘の上にそびえる大船観音を見学しようということになり
急な山道を登り拝観。
20年ぶりだろうか普段何度も下から見上げている
観音様ですが真下で見るとなぜか心が穏やかになります。
近くにいながらその歴史や魅力に気が付かず
見過ごしてしまいました。

身近にはまだまだ心惹かれる場があります。








プロフィール

小園 敏樹

Author:小園 敏樹
鎌倉で生まれ育った。鎌倉彫職人。漆造形作家。花や自然、
美しいものを愛する男です。O型

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